∞ 暁務報告 ∞

gyoh.exblog.jp

暁(あかつき)によるゴッタ煮ブログ【ぎょーむ・ほーこく】。局地的に広く中途半端に深い(笑)趣味で展開してまいります。

もっと知りたいミュシャ 生涯と作品

初心者向け美術書シリーズのひとつ(発行:東京美術)。ミュシャとモリスについて買いました。

この手の本は最近本当によく出ていて、見かけるたびにとりあえずチェックは入れますよ、とくにミュシャ本は。なんてたって、ミュシャ好きですからねー(^_^)
でもミュシャ好きだからって言っても、私の本当に好きなミュシャの作品はおもにチェコに帰った後の油絵群なので、アール・ヌーヴォーの寵児たるミュシャという人と為りの紹介には地味というか面白味がないらしく、こういう類の本ではとっても扱いが良くないわけです。そりゃ件の凝った装飾に彩られた女性絵だって素敵で、大好きなんですけど(もともと、それに惹かれて観るようになったのだし)、前々からここでちょこちょここぼしているように、私の一番のお気に入りは晩年に描かれた超・大作群の『スラヴ叙事詩』のシリーズです。

ずっと前に、ミュシャ展でシリーズのうちの2作だかをナマで観て以来、それこそ「ハートわしづかみ!」(爆)なわけで、20作ある全作品をぜひ拝みにチェコまで行きたいとさえ思うようになりました……が、そうそう行けるモンじゃない(^^;)それに、このスラヴ叙事詩シリーズ自体、首都のプラハにあるわけではなく、離れたお城(モラフスキー・クルムロフ城)に行くしかないということで、プラハすら行けるものでもない私にとっては夢のまた夢。もっとも今はプラハにミュシャ美術館ができたそうですから、ここに収蔵されてもいいはずなんですが、なんせデカい(約6m×8m)のが20枚!そりゃ確かに置き場所には困るでしょうて……困るでしょうけど、何とかまとめてくれよ!と願うばかり。無事美術館に所蔵されるようになれば、やがて美術書も出るでしょうし、全作をせめて図録等できれいに拝めることもできるでしょう、とまあ、スラヴ叙事詩ファン(笑)としては切なる願いを持っているわけです。
それと言うのも、いくつかの図録で掲載はされているものの、前述のとおりきらびやかなパリでの活躍から一転、民族主義に走ったミュシャの最たる作品群だけに紹介ページも少なく、うまく全作掲載があったとしても、解説ページあたりのモノクロだったりして、私の望むようなものがちっとも拝めない。
……以上のことから、次から次へと出版される「ミュシャ本」について、私がちょいナナメに見てしまうようになったとて勘弁してもらいたいってもんです(^^;)

んが(またかよ(笑))。

この標題の本、新刊ということで平積みされていまして、いつもの如くチェックすべく私は後ろの方から(スラヴ叙事詩は晩年の作品なので)見ていくと、なるほど紹介ページがありました。カラーでなかなか発色も綺麗です。この手の本にありがちな、やたらめったらテキストと画像を詰め込んで、ギュウギュウとしたレイアウトでもなくスッキリとしています。ふと中タイトルを見ると、ミュシャの年齢を追って作品を紹介している様子。それは結構珍しいかな、と思いつつペラペラとスラヴ叙事詩あたりをめくっていくと……B5版1ページにだいたいは2作、あるいは1作まるまるカラーでの掲載と、解説が少し。あれ、結構いいかも…でもまあ20作中の5作もカラーで出てたら御の字だよね、と相変わらずのナナメっぷりでページをめくっていけどもいけども……出てるんですよ、一連の作品群が!

このとき、我ながらオモロイことに、関西人風に言うと腕に「さぶいぼ」出てました(爆。いわゆる「肌が粟立つ」というか「鳥肌が立つ」ていうか)。
いやマジで(^^;)。
「もしかして(喜)」「いやまさか(疑)」の両方が交差しつつ数を数えながらなおもページをめくって、とうとう20作!コンプリ!!!

「えええええ~~~~~っ!」
いや、書店内だから声は出さなかったけど、ほんとに驚いた。驚いて思わず誰やこの本の監修者はっ!と思って改めて見てみると千足伸行さん(監修者じゃなくて著者、でした)。うわ、思い切りメジャーな人やなとツッコミ入れつつ、この方の前書きを読んでみたところ、納得。
以下、引用。

「アール・ヌーヴォーの画家、デザイナーとしてのミュシャについてはすでに多くが語られているが、本書ではミュシャの民族主義、祖国愛にも多くのページを割いた。日本ではおそらく初めて、《スラヴ叙事詩》の20点すべてをカラーで紹介するのも、"もう一人のミュシャ"を知ってもらいたいとの思いからである」

……ありがとうありがとう!!
レジ直行でした(^^;)嬉しかった~。

ちなみに、少し前には『ユリイカ』(青土社)のミュシャ特集号を買いました。
……当然ながら文字ばっかりで、ユリイカのミュシャ特集、買うたわ!という満足感だけで終わってマス(おい)。いや、いいんだ、ユリイカはそれで(ナニが(爆))。
[PR]
by gyohm | 2009-11-01 17:13 | アート