∞ 暁務報告 ∞

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暁(あかつき)によるゴッタ煮ブログ【ぎょーむ・ほーこく】。局地的に広く中途半端に深い(笑)趣味で展開してまいります。

桂枝雀七回忌追善落語会(京都)<続きアリ>

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行って来ました、南座まで。
びっくりするようなゲストが登場したり、ちょっとしんみりしたり…でもでも、やっぱり大爆笑でした(^-^)。
詳しくは、また東京に戻ってから。




というわけで、東京へ戻ってまいりました。
京都・大阪の方が暑いと覚悟して行ったのに、フタを開ければ帰ってきた東京がもっとも暑かった、というオチでしたが(笑)思ったよりも酷い雨には遭わずに済みましたし、まあ良かった良かったということで(^^)。

それはさておき、枝雀さんの追善落語会。
南座は、大阪在住でよく京都にも行っていた割には初めてです(もっぱらお寺と美術館と鍵善と京はやしや通いでしたから(笑))。歌舞伎も見ずに歌舞伎の殿堂へ落語を聴きに行くのは、それこそ東京の歌舞伎座同様です(^^;)。
物珍しさもあって、席につく前に売店へ行くなど探索に。グッズ売場のところに花輪と共に、ええお顔の枝雀さんの写真が飾られていました。
私は、墨で描かれた枝雀さんの絵葉書集を買いました。突っ伏しているところなんて、つぶれたまんじゅうみたいで(笑)簡単な線に見えて、ものすごく特徴をつかんだ絵柄でした。

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そして私の席は2階席のイチバン後ろ……ですが、さにあらず、そのまた後ろに補助席が出ておりました。ちなみに花道も取り外されて席を作るというほどの満員御礼っぷりでした。

初っぱなは、なつかしい『枝雀寄席』のご登場画面(ビデオ)。
私も数度、この番組の収録を見に行ったことがあるので懐かしい限りです。

で、一門を代表して桂南光(なんこう)さんの口上。以前から書いているように私にとっては「べかちゃん」です(桂べかこ、だったから)。花道を……のくだりはここで挨拶と共に語られました。結構なことです。

弟子のひとり、桂雀松さんによる「マキシム・ド・ゼンザイ」。これ、前、誰の噺で聞いたかなぁ、、、(^^;)ネタはよう覚えてるんですが。
それにしても雀松さん、おひさしぶり! こんな大きな会の初っぱなを飾るのは、さぞや大変なことでしょう。

次、弟弟子にあたる桂ざこばさんの「ろくろ首」……って、結局、噺はなくて枝雀さんの思い出噺、でした。
近しい弟弟子であるが故に、とてもリアルでヤバいネタを話されていて、これ、ざこばやから許されるけど(許されるのかどうかわからんけど(^^;))、大丈夫かなぁと聞いてるこちらがヒヤヒヤしとりました(^^;)。もろ差別&放送コードにもれなくひっかかる文言ビシバシで……あ、言っておきますが、全くもって、面白可笑しく喋ってるわけではありません。ある意味シリアス過ぎて、悲しくもありました……ああ、ここではこんなぼやかした言い方しかできませんが(ヤバくて(^^;))。

そして師匠たる桂米朝さんの「お楽しみ」。
はて、お楽しみ、なんてお題目、あったかなぁと思ったのですが、あはは、そのときの“お楽しみ”でした(笑)。
大阪や京都の名物から奈良の名物、大仏や鹿のことへとつながり、奈良の鹿をうっかり殺めてしまった豆腐屋の主へのお裁きネタ。題目はわかりません……って、サーチしてみると「鹿政談」というものでしたが……。
どうもやはり、というか認めたくないというか……複雑な心境ですが、米朝さん、ちょっとしばらく詰まるところがちょこちょこあって、ドキドキしながら聴いていました……大丈夫かなぁ、もうしんどいかなぁ、もうちょっとがんばって、と念じつつ。

ここで中入り。

思い出トーク、ということで、べかちゃん司会でゲストを呼んでの枝雀さんを偲ぶトークコーナー。
この日のゲストは、藤山直美さん、狂言の茂山さんトコの若いお兄さん(名前、知らないの〜(^^;)。名前が聞き取れなくて。でもまたまたサーチしてみると、どうやら茂山逸平さんぽいですが。そして佐川満男さん。
やっぱりというか当然というか(笑)藤山直美さんとべかちゃんとの丁々発止なおしゃべりっぷりが楽しかったです。「あのタコ」と枝雀さんをさしてそう呼ぶ様子も微笑ましい。
茂山さんは手持ちのiPodに枝雀落語を入れて聴いているんだそうです。でも、声が聞こえないのに客席からどっと笑い声が聞こえてきて、いったい枝雀さんは何をしてはるんやろう?と気になって気になって仕方ないそうな(笑)。だからCDを買い続けてきたけれど、今度はDVDを買わなくては、とのことでした。
佐川さんは、今日の客全員にに渡されたパンフの後ろに掲載されている上岡龍太郎さん作詞の「花・酒・唄 あなたは今」を歌うことに。そこで、もうひとりのゲスト、まさにその作詞担当の上岡さん登場。いや〜なつかしい〜!と思っていたら、場内もやはり同じ思いだったのか、この日イチバンのどよめき(^^;)。思わずべかちゃんも「上岡さんの会やないで」と言ったぐらい(笑)。
上岡龍太郎さんは、枝雀さんとずっと友だちになりたかったそうです。ちなみにこの「友だちになりましょう」というのは、まだ彼がマンガトリオの時代、今の立川談志さんから言われたそうな。それを使たろと思ったけど果たせなかったとか。
ところでこの歌には枝雀さんについての3つのエピソードが含まれていて、とくにお酒では、枝雀さんが呉春好きだったとのことで、「池田の酒」と書かれていたのにビックリ。ウチの地元ですがな〜(^^;)。
そして三橋美智也スキーだったことも、そのとき初めて知りました。カラオケで歌いまくってたそうで、三橋さん御本人の前でもどんどこ歌ってはったそうな(笑)。
歌うときには、作曲者である増田俊郎さんも登場。なかなかしっとりとした、ええ歌でした。

で、池田続きというわけじゃないですが(笑)桂三枝さん(池田在住なのでね(笑))。
新作落語という道を見出したのは、古典落語で枝雀さんがこれだけおもろう演ってしもてるんで、とてもムリやと思った……みたいなことを最初に言うてはりました……そうやったんか、、、で、これまた実に面白いエピソードひとつ。
三枝さん、川柳に凝っていたときがあって、その会に枝雀さんも誘ったそうな。その日のお題は「傘」。しかし、五七調や七五調が常識・当然あるべき姿なのに、枝雀さんの言うたことは……
「もって出たからにゃあ」(ここで客席はすでに爆笑(笑))
「降ってもらわな」(ああ、枝雀さんの声まで聞こえてきたー(大笑))
それ以来、雨の日や傘を見ると、その枝雀流川柳を思い出すそうな。
で、演目の「妻の旅行」、場内大ウケでした。ああ、大阪のおばちゃんならありえるありえる〜ウチの母もそうやわなぁ(あんな恐妻と違いますが(笑))という実に身近なお笑いネタですごく面白かった。ただ……オチがなぁ(^^;)。あれだけ途中まで面白かっただけにオチをもうちょっと、なぁ……それがちょっと残念!です。

最後は再び『枝雀寄席』から「宿替え」。
こうして改めて観ると、その口の爆裂なまわりっぷり、かと思うと絶妙の間と、あの、表情(ぷぷ)。ビデオであってもそのオモロさは充分楽しめます……が、今もフツーに活動してくれていたらなぁと詮無いことを思います。
ああホンマにもったいない。もったいない、なんて本人さんからしたら放っておいてくれ、というところかもしれませんが。

そしてご挨拶。再び枝雀一門居並び、代表してべかちゃんによるご挨拶。
でもせっかくだからひとりずつ、ひとことずつでも喋って欲しかったなぁ。九雀さんのオシャベリも久しぶりに聴きたかったわ。
その分、他のお弟子さん含め先日のNHKの『夢のような まだ夢のような』で語ってくれていたから良かったですが。

午後3時に始まり、6時に終わりました。
雨の祇園でしたが、出てきたときにはふわっと晴れていました。
思わず「もって出たからにゃあ 降ってもらわな」と呟いてみたり。
(いや、もっぱら雨がやんで嬉しかったけどー(笑))

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by gyohm | 2005-07-09 18:40 | 落語・お笑い