∞ 暁務報告 ∞

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暁(あかつき)によるゴッタ煮ブログ【ぎょーむ・ほーこく】。局地的に広く中途半端に深い(笑)趣味で展開してまいります。

聯合艦隊司令長官 山本五十六 感想その1

正式タイトルは長すぎるので割愛。
(この後に"-太平洋戦争70年目の真実-"が付きます)

12月23日の封切以来、昨日で5回目の鑑賞となりました。
毎度のことながら試写会へは行けないので、この回数はそれなりのハイペースと言えるかもしれません。とはいえ、内2回は東京、1回は大阪での舞台挨拶で、映画鑑賞としてはイマイチな座席のせいもあり(母を初めて連れて行った大阪は最前列の端っこ……)、作品自体をしっかり鑑賞できる座席につくことのできた、あとの2回(内1回は母同行)で仕切り直しといったところです。

正直申せば、『真夏のオリオン』といい、この『山本五十六』といい、玉木宏という人が出なければおよそ観ない類の戦争映画ではありますが、それゆえに、彼の出演価値というものがあると思います。彼自身も「多くの人に観てもらいたい」(興行成績云々より)と言っているように、毎年何らかのかたちで細々とであっても、風化させない(それこそ忘れることが得意な民族であるし(苦笑))という意味・意義があると思っています。

役所広司さんの演じる山本五十六という人となりは、とても人間味のある描かれ方で好感を持ちましたが、ちょっと甘味走りのエピが多かったかな(提供さん気遣い?(笑))。あの水まんじゅうで充分伝わりました。あのうんめぇは良かったですね~観ているこちらは歯が痛くなりそうなほど砂糖ぶっかけでしたが(笑)。
おっと、お姉さんからの干し柿&手紙はしみじみと良いシーンでした。私は、宮本信子という女優さんをあまり好きではなかったのですが、方言の語り具合がとても良いなあと思いました。
甘党絡みでの指欠損でお嬢ちゃん驚き~リボンの贈り物の場面は、うーん……くどいかな。
実際、知り合いにもいるし、何も彼だけのエピソードではないだろうから、それよりはもっと他との軋轢等描いてほしいと思いました。

場面不要という意味で、ツイート等の感想の中に、新聞社や小料理屋での場面はいらないとのたもう人がいるようですが、それなら別作品を観ろと声を大にして言いたい。あれこそが、私にとってこの作品の一番大事でかつ怖い場面だと思っています。戦争やれば景気が良くなる、と一般市民が酒の肴話に言ってるわけです……戦争だから人が死ぬのは仕方ないとか--激しい戦闘シーンがないからということではなく、ひたひたと何か迫ってくるような感覚でゾッとしました。
端的な例として「転進」と「撤退」の言葉について。少々丁寧すぎるぐらい対比説明をしてくれていますが、マスコミ、あるいは声の大きい人の言葉遣いひとつで、人の心もあっという間に変わってしまう……現代でもネットで"炎上"なんて言葉があるけれど、こちらもまたあっという間に拡がる怖さを含んでいます。
確かにこの作品での主人公は山本五十六だけど、彼もまた、この流れの中、もがいてはみたけれど結局巻き込まれていってしまった人の中のひとりだったのでは、と思い至るのです。

戦闘シーン……実はもっとも危惧していたのはこのあたりで、それは監督である成島さんによる『ミッドナイトイーグル』でのトラウマが(苦笑)。私は玉木くんファンになってから後の作品にしか興味がないので、過去作含めず観た映画の中でも本当にこの映画での戦闘シーンはやめて~!と、リモコン持っていたら早送りしたくなるほどがっかりしたものでした。ですが今回は、ある意味割り切ってカットされていて、これはこれで良かったのではないかと。
ラストの、五十六さんが搭乗機が攻撃を受けたあたりの静謐な場面は、とくに良かった。
もっとも、そこに至るまでのいわゆる"死にフラグ"立てすぎやろ、とツッコミ入れたくなりましたが(苦笑)。

いったん切ります。
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by gyohm | 2012-01-05 01:51 | 映画