∞ 暁務報告 ∞

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暁(あかつき)によるゴッタ煮ブログ【ぎょーむ・ほーこく】。局地的に広く中途半端に深い(笑)趣味で展開してまいります。

ジャン・コクトー展(大丸ミュージアムKOBE)

24日に行ってきました。
いやしかし、23日までは私、京都へ行く気マンマンだったですが(^^;)。
京都市立美術館へ、横浜巡回時に行けなかったルーヴル展へ行き、近くの一澤帆布店へ、長年の懸案だった、超・お気に入りの麻バッグの修繕を依頼し、手に入った招待券を持って、烏丸の大丸ミュージアムKYOTO(!)のクールベ美術館展へとまわる所存だった……はずががが、たまたま、「大丸ミュージアムってば久しぶり〜。そいえば他は何をやってるのかなぁ?」って神戸店をクリックしたのが運の尽き(^^;)っていうのもヘンか。ラッキー、というべきだったかも。



てなわけで、急きょ行き先変更、ジャン・コクトー展へ行ってきました。

でもその前に。
ウチから大丸神戸店のある神戸・元町へは何分の電車に乗ればいいかな〜と、最近すっかりご愛用の駅探ケータイ版で調べたところ、まったく思いも寄らぬルートを提示してきました。それはなんと、阪急の川西能勢口→JR川西池田→JR尼崎→JR三ノ宮→JR元町というもの。ふぉぉぉ、こんなルート、考えだにしなかった!!!てっきり、選択肢としては、阪急梅田→JR大阪→JR三ノ宮→JR元町、あるいは、阪急梅田→阪神梅田→阪神三宮→阪神元町、もしくは阪急三宮→JR三ノ宮→JR元町かと(いや、駅探はそこまで提示しないけど)。
……こういう羅列ってば、知らないヒトにはまったくわかんないでしょうね(^^;)要するに、神戸・三宮は、阪急、阪神、JRの3路線が束になってるんですよ。で、その次が元町駅なのですが、私のメイン電車である阪急には元町駅はないのでした……いや、徒歩ですぐなんですけどね、なんせ誘惑の多い道のりで(三宮センター街にしても、高架下のお店群にしても(^^;))直行した方が無難かと。

まあそれはともかく、前述のルートで行ってみることにしました。とはいえ。通っていた大学は神戸のほうにあったので、いたってあっち方面にはよく出かけてはいたものの、こんなルートで行ったことないのでおっかなビックリです。JR川西池田駅てば、とにかくもうひなびた駅〜ってイメージがいまだに抜けなかったのですが、いざ行ってみると土曜の午前中でも電車が2分ごとに出ていくようなところでした。ううむ……やっぱりこれって過密ダイヤだと思うワケですよ……乗客の立場的にはラクではあるけれど。そう思った由縁のところを通るとき、あからさまにわかるスピードの減速と、大きなカーブ。そしてテレビのニュースを通して見慣れた建物が見えました。
そう。尼崎の列車脱線事故現場です−−一瞬、でしたけどね。スムーズに神戸行きの列車には乗れましたが、ちょっと考えさせられました。
ちなみに明日25日は事故発生から5ヶ月。慰霊祭が行われるようですね。

さて、久しぶり〜のJR元町駅。
懐かしいです。ここって、大学時代ももちろんですが、パソコン通信時代、常連となったフォーラムの初オフの待ち合わせ場所だったっていうのを、降り立ったとたん思い出しました。あのときの皆様はお元気かしらん(もう、ハンドルネームもかなりおぼろげだけど(^^;))。
で、すっごく久しぶりだけど、この超爆裂方向音痴のワタクシも、さすがに歩けます(大笑)。ちゃんとすぐ大丸にも行けました(近いってば!ってツッコミはなし!近くても逆方向へ平気で行っちゃうんだから(^^;))。

てなわけで、ようやくタイトルのコクトー展。
あとで、買った図録によれば(今回は買った(笑))、東京は、7月に日本橋の三越でやってたのねん。でもそのころは同人的にも(夏コミ前)リアルでも(引越)忙しくて、全くのノーチェック!でした。

コクトーというと、私は妙なかたちで接しています。たいていそうなのですが、直球型じゃないんですよね(^^;)。本(詩)や映画じゃなくて……うーん、どれが最初かといえば、たぶん、萩尾望都さんによる『恐るべき子どもたち』なのかなぁ。
(コクトーのものは『恐るべき子供たち』という表記のようですが)

その後、すこっと間が空いて、あの独特のタッチの絵は印象に残っていたかも。でも好きと言えるものでもなく、『オルフェ』というモチーフは、ボサノヴァ好きのワタシ的には「黒いオルフェ」というか「カーニバルの夜」で頭の中にあったものの、悲恋のEDとわかっているので、アンハッピー嫌いとしては映画自体は触れないまま。『美女と野獣』は興味があったけれど、ジャン・マレーって、好きなタイプではないらしい(おいおい)。
そんなこんなで、コクトーについて良い印象を持ったのは、結局、二次創作の資料集めをすべくコート・ダ・ジュールあたりのネタをひろっていたとき見つけた小さな礼拝堂の天使の絵だったのかもしれない……というあたりで、そのお話の挿絵を担当してくれた友人と一緒に書店をぶらついていて見つけたコクトーによる、どえりゃ〜テーマの画集(男性のオシリやら何やら(笑)オンパレードの、すこーんと突き抜けたように明るい画集(^^;))を見つけて買った(買った。安かった(笑))あたりから、かなり好きモードになっていたようです。『オルフェ』も観ました。ウルトビーズ(コクトーの作品によく出てくる天使の名前)のこともわかるようになりました。
ウルトビーズのことは、『美の巨人たち』のコクトー編でこざっぱりと紹介されています。
→こちら。

コクトーが影響を受けた、マティスやピカソの絵は正直、それほど好みではないのですが、何故かコクトーの絵は今では大好き、の域にあります。だから今回の展覧会はそれを大量に観ることができてなによりでした。
いくつも印象的なものはあったのですが、とくに面白かったのはコクトーが日本に来たときガイドとして彼に付き添った堀口大學(コクトーの本の訳もしている)へ贈呈した著書とその落書き(笑)の数々。堀口のことをニコと呼んで慕った様子が、この挿絵?落書き?からよく伝わります。『オルフェ』に描かれた馬のまなざしときたら、なんて妖しいんだか(笑)。日本にいる間、帝国ホテルに滞在したようですが、その便箋にスピーチのための原稿を書いているものも展示されていました。
私が好きだなぁと思ったのは、アルルカン(ピエロ)をモチーフにした作品群の中の、『ギターを持つアルルカン』です。黄色を背景に、実に簡略な線でピエロな服と顔を表現しているのが面白い。

展示で私だけが楽しかった(笑)のが花の絵のコーナーで、『パスカルのパンセ(パンジー)』と『極楽鳥花』が隣同士に掲示されていたことでした……ぷぷぷ(極めて同人ネタですみませんが(笑))。

趣味的に興味深かったのが、コクトーの亡くなった日とその理由。
1963年10月11日。
これって、シャンソン好き的には外せない日なのです−−女王エディット・ピアフの亡くなった日。そして、図録にはこう書かれています(以下、引用)。
10月11日、未明にエディット・ピアフ死去。家政婦らはこの知らせを伏せておくことにしたが、コメントを求める電話が執拗にかかってくる。昼すぎ、不審に思ったコクトーが自分で受話器を取る。大きな衝撃を受けて気分が悪くなり、午後1時頃、デルミットと家政婦らに見守られながら死去。
ピアフとコクトーが舞台の打ち合わせ?をしているらしい写真も展示されていました。

北海道立近代美術館で展覧会の詳細が出ていたので、メモメモ。
サヴァリン・ワンダーマン・コレクション  ジャン・コクトー展

いやしかし、楽しい展覧会でした。
日にちが26日までということで、行って良かった(^^)。
(次は岩手県のようですよ)
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by gyohm | 2005-09-25 02:07 | アート