∞ 暁務報告 ∞

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暁(あかつき)によるゴッタ煮ブログ【ぎょーむ・ほーこく】。局地的に広く中途半端に深い(笑)趣味で展開してまいります。

舞台『ホテル マジェスティック』感想 その2

舞台が終わってからもうそろそろ1ヶ月経とうとしているところで、このようにだらだら感想書いている私も私ですが(笑)、出演者の方々も思い出深いのか(多少、収録時期等もあるかもしれませんが)公演のときのよもやま話をしてくださっていています。別所哲也さんや酒井美紀さんのラジオ番組やブログでのちょっとしたコメントも嬉しいですね。
それほどに、この舞台は印象深いものだったと思います。

とはいえ。
私が初めて観たときの感想は、例の澤田サタさんご本人ご鑑賞回でもあったので感動もいや増しだったのですが、いくつか思うところも。




初回観たときは大きく2点。
まず、件の『安全への逃避』撮影に至るまでに、戦場で写真撮影をするということについての描写が欲しかったかな、と。おどおどしていた子鹿ちゃん・教一(!)が後に"戦争中毒"と呼ばれるまでに至るきっかけとなったいわゆる「確変」の瞬間が観たかった気がします--あの『安全への逃避』撮影の瞬間を確変時としているのでしょうけど、おどおど教一のすぐ後だったので、ちょっと唐突な気がして。
後にタコツボ話(戦場において身を隠す穴を掘っておく、「銃を持たずに、スコップとカメラを持って戦っている」という話)を教一が狂ったように女性カメラマンの平良に言い募るシーンがありますが、このセリフを言う前にちょっとそういう場面があると良かったかなと思います。
そういう意味では、『安全…』の写真を撮った瞬間は、舞台上に掲げられたスクリーンに映された写真画像と、音楽、光の効果もあるにはあったのですが、もう少しメリハリがあっても良かったかな。

そしてもう1点は、この平良かおるという女性カメラマンの扱い。
良くも悪くも「鬱陶しい」キャラではありました。事ある毎に最初はアメリカ人になりたい傭兵の湯川に、そして教一に絡むところはほんと鬱陶しくて(誉めてます(笑))ああこういう不満不平ばかり言ってる人ってリアルにいるよな、と思わせてくれました。ところが、彼女こそいきなりの「確変」。いや、人だから確変あって良しなんですけど……たとえば彼女が本当に恋愛モードに入ったのならそれも良しなんですけど、いきなり丸くなっちゃって年下彼(偽装ですが)と帰国だなんて。なんだか中途半端な状況でムリクリ確変させられた感じがして、他のキャラがそれなりに揺るぎのないものなのに対し、ずいぶん都合良く動かされたような印象を受けました。
カメラマンとしての才能云々より、せっかくの口達者ぶりを発揮して、大河内からではなく彼女からこそ「平和ボケした日本でガツンと」言いに行く!と言ってほしかった気がします。

それにしても舞台というのはまさに「生もの」で、公演最中もどんどん演出が変わっていったようです。
私は、東京と大阪での公演を観たのですが、たとえば大阪は2部の上演時間が5分減っていました。とはいえ1部でも最初の、桜の木の下のシーンも短めになり(これは舞台の大きさが変わったせいもあるでしょうが)、東京公演の途中から、ベトナムへ行った直後の大河内から持参のカメラについて非難される際の教一のソファへの転がりシーンはなくなっていたりしていました(結構あちこちぶつけたりして危ないシーンだと思っていたら案の定)。また、前述の『安全…』撮影時の戦場でのおどおどシーンも心持ち減った気がします。
酒井美紀さんのラジオでのお話によると、練習日ラストで教一のシーンで思い切り変更があったようです。酒井さんは、よく玉木くんが応えられたと感心されていましたが、その前がどんな演出だったのかな?それはそれでぜひ観たかったなぁ。
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by gyohm | 2013-04-21 17:20 | 舞踊・ダンス・演劇