∞ 暁務報告 ∞

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暁(あかつき)によるゴッタ煮ブログ【ぎょーむ・ほーこく】。局地的に広く中途半端に深い(笑)趣味で展開してまいります。

プラド美術館展(追加あり)

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写真は映像館。
現在、大阪市立美術館長さんによる講演会の待ち中(笑)。

#ガラスなピラミッドが、ルーブルっぽい???
(ダ・ヴィンチ・コードの観すぎ読み過ぎってか?(笑))
 ていうか、映像館となりの植物園の屋根かな?(^_^;

***

というわけで、翌日3日にこれを書いています。
スカーッと晴れた中、天王寺公園を歩きつつ「確か前回もこうして暑い盛りに歩いたなぁ」と思ってこのブログを見返してみると、ほぼ1年前、ミラノ展について書いているのを見つけました。そして、そのとき同様、昼食は美術館内レストランに行って、からあげ定食とアイスコーヒーのセットを注文してるトコまで一緒でした(爆。でもマジでここの唐揚げチキンは美味しいです。とくに衣がたまらんです、カリッ!としていて)ただ、ソフトクリームを食べたいと思ったことも全く前回と同じだったのですが、今回は店が休んでいました(土曜日なのに、なんで休むんだ?>公園売店)。





それはさておき、プラド美術館展。
81点という、単純に展示数だけを聞けば「少なっ!」なのですが……いやいやいや。その充実っぷりに、出口あたりですでにもうお腹いっぱい状態になってました。だって、どこにも休憩というか流し見(おい)で済むところがない。幸い(^_^;彫刻の展示はなかったので、絵の間際からと、どっと2〜3m離れて観るというだけで済みましたが(彫刻になるとグルリと後ろとか横からも眺めるので大変時間がかかります。今度のルーブル展は彫刻展示が多いので相当時間を食いそうな予感)、一人で行ったのでオシャベリする相手もおりませんが、それでも2時間びっちりかかり最後は疲れ果てておりました(^_^;濃いわ〜。

まあ人出についてはマシな方ではなかったかと。
土日しか行けませんから、せめて少しでも人の出が少ない日を……と狙って、夏休み明けの土曜日にしてみたのですが、それなりに鑑賞者は多かったように思いますよ……結構年配の人の数が、ね。学生さんは少なそう。そういう意味では狙いはズバリ当たった、ということでしょう。

写真にあるように、午前中は鑑賞し、件のレストランでからあげ定食を食べつつ(^_^;画集を眺めた後、大阪市立美術館長の蓑豊さんによる講演会があったので、会場であるこの映像館へ行きました。
もっとも、この展覧会に行く前、iTMSに配信されていたポッドキャスト『PRAPOD』も全編ゲットして観ていましたので、前知識はそれなりにたたき込んで(笑)おいたのですが、館長さんの講演で改めてプラド美術館という存在の特異性や今回選ばれた展示数のつながり等のわかる、興味深い話が聞けました(最後の方はかなり脱線気味でしたけど〜(笑))。

プラド美術館というのは、掠奪等によるものではなく(^_^;、王が買い上げたり、あるいは宮廷画家やそのあたりが描いたものを買い上げてそろえたものが多く揃えられているため、他の美術館とは成り立ちや作品内容が異なるそうです。
あと、ルーベンスからイタリアへ勉強へ行くよう勧められたベラスケスが、スペイン絵画のいわば祖ともいうべき存在となり、やがてプラド美術館の館長にもなったピカソにまで脈々とつながるとか(ピカソがプラド美術館の館長だったって私、知りませんでした(^_^;)。
今回展示されたベラスケスの絵の中にフェリペ4世の肖像画があるのですが、甲冑を着たり、全身像をカッコよく決めたものでなく、顔にクローズアップした「普通」の肖像画を描けるほどに近しい距離に近づいてこのような王の内面まで描き出すようなことができたのはベラスケスだからこそ、というお話を、ご自分がもうひとつ担当されている金沢の美術館へ皇太子殿下がいらしたときに1.5m以上近づいてはいけない、という規定があったというエピソードをふまえて話されていました。
このように、何も知らないまま行くのも良いですが、興味を抱けば絵にまつわる逸話や画家のことなどちょっとした知識があると、美術展は本当に楽しめます。

とはいえ、一方で知識云々を抜きにしての私の今回のヒットはスルバランです。
先に惹かれたのはボデゴンといういわば静物画で、んまあ描かれた器の質感たるやそりゃもう素晴らしくて、会場では貼り付いて(^_^;鑑賞しました。ところがこの人の絵はどうも他のものも好みっぽくて(笑)「神の愛の寓意」(燃えてる心臓を持っている若い女性の絵)「祝福する救世主」(青い球体に手を置いたもの)ともども「好きそう…」と思って調べてみたらスルバラン作でした。

あとはもうどれもこれもそれこそ目玉級が多くて、かえって決めがたいですね。
エル・グレコにベラスケスに、ムリーリョ、ティツィアーノ(館長さんはテッシャンと言ってましたが)、ゴヤ、コエーリョにファン・ダイクがドッと来てますから〜。
ちなみに館長さんいわく、絵はがきの売れ行きで人気度を測ることができるそうですが、やっぱりムリーリョの「無原罪の御宿り」(今回来ているのはエル・エスコリアルの無原罪の御宿り」)が一番売れてるそうです。次が同じくムリーリョの「貝殻の子供たち」。ま、言わずもがな、って感じですけどねー(笑)。
そうそう、ゴヤって実は私、それほど好きな画家ではないのですが、「トビアスと大天使ラファエル」は可愛くて気に入りました。現物自体も小ぶりのものでした。でもこれ、病気の我が子の快気を願ってゴヤが描いたのではないかといわれるもので、つい最近、ゴヤの真筆であると認められた絵だそうです(館長さんのお話より)。ただただ単純に好きだな、と思った絵でしたがそのようなエピソードを知るとまた興味深いものがありますね。

行けそうならぜひもう一度行きたいんですが、この秋はなにせドッと目白押しで美術展がありますからねぇ(^_^;嬉しい悲鳴ですけど。

***

ところで美術鑑賞好きの方にお聞きしたいのですが。
音声ガイドって、利用します?
プラド展の公式サイトを見てみると、今回の音声ガイドは音楽に気合いが入っているようですが、確か以前、唐招提寺展のときには寺尾聰さんが担当で、それは思わず使っちゃった(爆。でもやっぱり良い声でした(^^))。こういう楽しみ?(笑)もあるかもしれませんね。
でも音声ガイドって、いろいろ観るところのツボを教えてもらえてありがたくもあるのですが、実は脇で鑑賞する身にとっては、あの、電車とかバスとかでのシャカシャカ音の不快さがあります。今回も前述どおり音楽が流れてるのまで漏れ聞こえてましたよ。それに注意力散漫になるのか平気でぶつかってこられるし……そしてガイドサービスのない作品は素通り。えー、いいの? それでいいの〜? って思わず呼び止めたくなります(^_^;ああ、もったいない〜(^_^;;;;;
使う側はもちっと上手く使ってもらったら、と思います。でも一方で制作側も、鑑賞自体にあまり迷惑のかからないようなかたちで作ってもらいたいと思います。
お声担当に、人気声優さんを使ってたら、それはそれで美術鑑賞にならないってウワサもありますかねー(笑)。
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by gyohm | 2006-09-02 12:39 | アート