∞ 暁務報告 ∞

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暁(あかつき)によるゴッタ煮ブログ【ぎょーむ・ほーこく】。局地的に広く中途半端に深い(笑)趣味で展開してまいります。

のだめ原作版 Lesson102 感想(ヤドヴィガのこと)

もちろんこれは、本日10日発売の『Kiss』2号に掲載されているものではなく(ていうか、『のだめ』はお休み中で、連載再開は4号から)、前の1号掲載分です。ハリセン圏内ですので、早々にゲットしてちょろっとコメントは書いたものの、横道にそれたいネタがあったため(何、ソレ(笑))、そのネタを楽しんでからの、の〜んびりとした感想です。いつものごとくダラダラ書きます。ちなみに、「ヤドヴィガのこと」がその、横道にそれたいネタです。アンリ・ルソー好きとしては、これは見逃せない名前だったので。

あ、『Kiss』2号(今日、ふらいんぐゲット済)ですが。
アニメのインフォメーションということで4ページ特集があり、そのうち2ページ、二ノ宮さんによるレポマンガがありました。コスプレのだめ、すっごく可愛いんですけどー(それに、ないすばでぃ〜>D!)。魔女っ子モードですよね。持ってるスティック(指揮棒)には、ちゃんとカズオ人形が(笑)きちんとお約束が守られていて、さすがです(^^)。
あとは、声優さんやOP&ED曲担当の人たちのインタビュー、CD宣伝等でした。『アニメージュ』とか『new type』とかにも情報が出てるんでしょうかねぇ? 書店で表紙だけ眺めてみたけど、あんまり載ってなさそうな気が(性根入れて探してないので見逃してる可能性大ですが(^_^;))。あ、そいえばアンジェリーク第2弾、始まったみたいですね……と、今ごろアニメ雑誌の表紙に出てるアオリで知る、古参アンジェリーカー、、、(^_^;



さて、Lesson 102感想はこちらから。

▼表紙にたまげる
引越作業中のため、頭を三角巾じゃないけど(笑)布で巻いて、手には軍手の千秋の口へ、エプロンをして得意のおにぎり作りの途中のひとかけらを放り込もうとしてるのだめ……フツーにフツーに、らぶらぶな夫婦、なんですけど(笑)。Lesson100までヤキモキした後の、この、本当にフツーにらぶらぶな表紙。ものすごく和みます。アオリも「のだめの愛とおにぎりは永遠に不滅デス」ですからね(笑)。

▼母、来たる
歴史あるマルレ・オケの常任指揮者も、ママの前ではただの男の子状態。「べつに」「あいかわらず」としか言わないし、それどころか「詳しいメールしたろ!」ってふきだしの外で言ってるし(あの「この家を出ることにした。以上」ていうメールの、いったいどこが詳しいんだか。征子ママでなくてもそう思うぞ(笑))。でもちゃんと、ママにコーヒーを差し出す。しつけが行き届いてますね(^^)。それにしても征子ママ……のだめのメル友関係、続いていたのももちろんですが、アパルトマンのみんなとメル友だったんですね、根性の入った篤志家だ……。

▼お久しぶりのフランク
フランクってやっぱり優秀だったんだ、と今さら(^_^;思わせる流れ。思えば、フランクに限らず、みんな栄えあるコンセルヴァトワールの学生ですもんね……(あ、ユンロンは違ったっけ(^_^;))フランクはヲタクだけど(でものだめの足元にも及ばない(^_^;))。それに「いいひと」。だから「川の流れに身をまかせ」てしまったのね、、、(^_^;
アパルトマンに戻ってもいいひと続行中で、他のメンツがみんな、オーナーの征子ママ歓迎と千秋の引越パーティー(名目)で盛り上がるなか、ちゃんと本当に千秋の手伝いをしてあげるフランク……いいひとだ(^_^;ていうか、ユンロンとターニャ、、、モノもらうより先に千秋を手伝ってやってよ、、、(言うだけムダか(笑))。

▼作戦&根性勝ちのRui
チョコレートでオクレール先生を釣るRuiに、そういう作戦があったか!と愕然とする、いいひとフランク。「手打ちチョコ」に笑いました。日本だとやっぱり菓子折の下の小判ですかぃ?(笑)
でも、今はちょっと落ち目気味(これは失礼な言い方か)とはいえ、一時は華やかにステージデビューしたRuiが、何度も頼み込んでようやっとレッスンを受けられるようになったというオクレール先生自らが選んだのは、他ならぬ、のだめですから、直裁的な表現でないにしろ、のだめってやっぱり相当力量を認められているってことですよね。
それにしても、Ruiがオクレール先生のクラスへ本当に移れたら、それはそれでなかなか面白い展開になりそうな気もしますが……そこは一筋縄ではいかないマスター・ヨーダ、のだめがコンクールに出たいと言ったときぴしりと封じたように、それはダメと断るんじゃないか、に5クロウサギ(ちょっと弱気。だってオクレール先生の好物はチョコだってキャラブックにも出てるから(笑))。

▼お義母様ですかぃ
主人公登場……それも美味しそうな肉のにおいに反応しながら……さすがのだめ(^_^;
そして久しぶりの征子ママに向かって「お義母様!」呼ばわり!
しかも征子ママもそのまま受けて、のだめのこと、すごく心配してるし!
前述どおり、全然説明がなくても、本当にのだめと千秋ってば、親公認状態なんだとしみじみ実感しました……3日風呂に入っていないと、布教ならぬ布菌(!)活動するのだめを風呂へ強制連行する息子をそのままスルーして見送る征子ママに、その感を強くするのでした。
さあしかし、ムッシュ長田からのだめの初仕事・サロンコンサートについて聞いた征子ママ、何か動きがあるかな〜と期待してますが、どうでしょ?

▼「眠り姫」ついに登場〜フランク浮上
眠り姫のことについては後にまわします。
今まで謎だった、三善アパルトマンの眠り姫「ヤドヴィガ」がいよいよご登場。ちゃんと伏線は張りっぱなしにしないでいてくれるからこの作品が好きです。
まあそれはさておき、フランクとなんとテルミンで共演。初見で弾ける腕前を、ちゃんと千秋は認めてましたね……コンクールに出るばかりがいいってワケじゃないと言います。それでユンロンとターニャみたくコンクールに出なきゃダメじゃないかと焦っていたフランクと、以前、やはりコンクールに出る!とオクレール先生に言って止められたのだめも得心の表情。のだめには本当に、徹底的に語らせないけれど、こうして表情だけできちんとオチをつけるあたり、読み応え(見応え)があると思います。それは、テルミンの演奏を聴くのだめの、嬉しそうな表情にもよく表れていますね(^^)。
(ちゃんとパジャマや着替えは千秋部屋に常備なのね……って今さら言う問題でもないのね……ええ、わかってましたけどね…………(にへら))
ヤドヴィ、可愛いですねー。メロディライン、ところどころかわいい(by フランク)らしいですよ。テルミン、ちらっとテレビだかで聴いたことがあったような気がするだけですが、ちょい不気味な音だったような……でも、ところどころかわいいのね(^_^;人と一緒に演奏するのが楽しいとフランクに自覚させるエピで良かった。
あと、征子ママのピアニスト(だけじゃないでしょうけど)への理解度の深さは、やはり夫だった雅之氏で培われたものでしょうかねぇ。だって、ピアニスト率、高いですよね>三善アパルトマン

▼リベンジ
チェックのシャツがとっても珍しい千秋。そしてチェックのシャツといえば、ちょうどこの掲載時前に放映されたCNC(チンパン・ニュース・チャンネル)に出ていた玉木(宏)千秋。千秋を演じてる玉木宏さんはかなり大人っぽいけど、チェックのシャツを着ての出演だった玉木さんは26歳の男の子でしたね……って、千秋も25歳だもんね(笑。そーいえば某ジュリアスも25歳だったような)。CNC、かなり楽しんで見てました(^^)。
で、千秋のこと。いかにも作業着って姿は、ふだんの千秋からすれば珍しいですけど、段ボールを肩に、もう片側の手でずっしりと重そうな本類を持ってる姿はたくましいです(*^^*)。しかも黒い(爆)。さんざん、ウソついては千秋を仕事にかり出していたテオをちゃっかりだまくらかして引越荷物の運搬に使うあたり……好きです(のだめ調(笑))。千秋、最近すっかりへたれ気味ではありますが、こういうちゃんと黒いトコがあるのが気に入ってます(誉めてますよ、マジで)。まあなんせ、私が玉木千秋に堕ちた(笑)のも、件の狸寝入りキス時の美しい寝顔はもちろんですが(^_^;、一番の理由がこたつ廃棄時のドス黒い笑顔と「ヘビ遣いか、絞め殺すぞ」とダーティー・ペアに叫んだときですもん(だから、誉めてるんだってば)。ヘタレてるだけじゃ、そして、キレイなだけじゃ、好きにはならん(笑)。

▼父似の真一
征子ママにとって思い入れのあるこの部屋は、息子の真一にとっては重たい部屋らしいですよ。それは父・雅之にも似てると言うムッシュ長田。このヒト、やっぱり何か、いろいろ知ってますよね……今回、管理人のアンナが出てこないのもちょっと気になってるんですよねぇ。うまーく、核心が隠されてるようで。雅之関連エピソードも、いよいよお片付けの頃合いでしょうか。どう展開されるのか楽しみです。

いやしかし。

▼天使らしいっすよ
「あの子(のだめ)はあなたの天使なんだから!」うまくやんなさいよ、と息子に言い放つ征子ママ(しかもラストは「じゃあね バカ息子」だもんね(笑))。千秋が海外に飛び立てたのも、思えばのだめの(催眠術の)おかげですから、ごもっとも、ですよね。何と言っても「出会ってからはいいことづくし」ですし。
なのにその天使(な、のだめ)像、千秋が想像すると「アヘー」「アヘヘー」ですかぃ(大笑)。

▼いったいどぉなる>次回
毎度申しておりますが(笑)展開が読めないですよね……。ワタシ的には父ネタ絡みでない限り、千秋がもうメリ込むことはないだろーと思ってますし、のだめの方もぽっきりネタはないかなと。いや、あったらそれは、物語が長引くという意味では歓迎ですが(^_^;いえ、何だかとっても、終盤に向かってるよーな気がしちゃって(^_^;←ED見たいよーな見たくないよーな……かと言って、冗長な展開って、二ノ宮さんの場合、ありえない気がします。でも、「楽しい読書の時間だ」はもちっと言わせて欲しい気がしますね。
何はともあれ、2月10日(ウチ的には9日(ニヤリ))をおとなしくお待ちしています。

***

▼「ヤドヴィガ」のこと
さて、ここから横道それ太ネタ。
眠り姫ことヤドヴィガ−−この名前とあの様子(眠っている、あるいは眠りから覚めた=夢から覚めた)を見た瞬間、私が思い出したのは、アンリ・ルソー絵の「夢」(ニューヨーク美術館所蔵)でした。ジャングルのような緑(ルソーの緑)に覆われた場所に置かれた赤い長椅子に、ゆったりと身を預ける長い髪で全裸の女。これこそが、ルソーの作品のいくつかに姿を現す「ヤドヴィガ」。だから、アンリ・ルソー好きにとってこの名前は、とっても特別な意味を持つのです。

アンリ・ルソーは私が幼い頃から大好きな画家で、大学時代に論文のテーマに選んだぐらいなので、それなりに語ることはできるものの、ずいぶん前の話なので(^_^;細かな記述は覚えていません。参考にしたのは岡谷公二さんの著書だったってことだけは記憶にありますが……って、あら、この人ってば、調べてみたら『ロクス・ソルス』(レーモン ルーセル/ペヨトル工房→平凡社)の翻訳もしてる……(^_^;)←『イノセンス』好きの血が騒ぐ(笑)。押井守監督が、セクソロイドのハダリ(こちらは、『未来のイヴ』(ヴィエリエ・ド・リラダン/創元社)を生産している会社名にしてましたよね。

さて、この「夢」。
ルソーが最期にアンデパンダン展に出品した絵で、大きさはおよそ2m×3mという大作です。件の女性の他には笛を吹く黒人の男がいて、その音に応じるように蛇はもちろんのこと、鳥や猿、ライオンなどなど、さまざまな動物たちが集まってきています。そしてこの絵の説明としてルソーが付した詩はこちら。

  心地よく眠りこんだヤドヴィガは
  美しい夢の中で
  考え深げな蛇使いの吹く
  笛の音をきいた
  月が花々や緑の木々を照らすあいだ
  鹿子色の蛇たちも
  その陽気な音色に耳を傾ける
 <『アンリ・ルソー 楽園の謎』(岡谷公二/平凡社)より引用>

ピカソの家で行われた、あの「ルソーをたたえる夕べ」でもピカソが骨董店で見つけたルソーの描いた女性の肖像絵を飾って催されていますが、この女性の名前が「ヤドヴィガ」。また、岡谷さんの本によればルソーには劇作もあって、そこにも「ヤドヴィガ」という女性が登場しています。ちなみにルソーは、ヴァイオリンが得意で実際に生徒をとって教えていたらしく、最初の妻・クレマンスを慕っての曲も作り、楽譜も作成しています。
このヤドヴィガという女性はそのクレマンスのことではないか、クレマンスはプラハ生まれの小貴族の血をひいていたので、このようなスラヴ系の名前の女性が登場したのでは、と本にはありますが、確たるものもなく、推察のままのようです。一般的には、先述のピカソ所蔵の肖像画について言われている「ポーランドの小学教師ヤドヴィガの肖像」らしいですが、こちらもまたはっきりしません。で、岡谷さんの結論というか結局の推測は「ヤドヴィガの名のもとに、彼の愛したすべての女性が複合して、いつしか実在の女性と変わらぬ、いきいきとした姿をとりはじめたのかもしれないのだから」とのこと。さもありなん。

探索趣味が高じて、古本でルソー絡みの展覧会カタログも手に入れちゃいましたよ、『アンリ・ルソーの夜会 展』カタログを。岡谷さんが監修・執筆されているものだと知ったこともきっかけのひとつですが、確かこの展覧会、私、絶対行ってるハズだ!たぶんこれへ行くために、滋賀県の美術館まで繰り出したはず……なのに何故、カタログを持ってない!?と疑問に思ったため(美術展カタログの入った段ボールをほじってみたけどなかった)。
取り寄せてみて、なんとなく理由がわかりました。ルソー自体の絵がちょっとしか掲載してないからですわ(笑)。でもこの「夜会」(先に「夕べ」と書いたものと同じ)。そうそうたるメンツが参加し、ピカソの家に集まってるんですよ。私が知ってるだけでも、アンリ・ルソー/パブロ・ピカソ/ジョルジョ・ブラック/マリー・ローランサン/ギョーム・アポリネール などなど豪華です。ルソーって、遠近法ができていないということをはじめ様々な難があって、よくからかわれていたそうで、この夜会にしたところでルソーをからかう意味で開かれたかもしれません……でもまあいくら酔狂趣味があったにせよ、こうして集ったからには、ルソーという人物や作品に、同じ芸術家として(画家や詩人など取り混ぜていろいろいた)何か惹かれる魅力があったからではないでしょうか。

で。

はたして二ノ宮さんがこのエピソードをもとに、彼女の名前をヤドヴィガとしたのかどうか、当然、私にはわからないし、また確認してみようとも思いませんが、あまりにも三善家アパルトマンと「眠り姫」ヤドヴィガの様子に相通じるものを感じたので−−まさに音楽家たちに囲まれ夢の中でその音を聴くヤドヴィガ−−初めてパリに来たとき千秋の部屋のピアノでのだめが弾いた音だけには反応して目を覚ましていたりしますしね。
んー、『のだめ』から思いがけず引き込まれ、久しぶりにルソー絡みの本や情報を読み漁って、ごくごく個人的に(!)楽しく過ごしました。勝手御免の妄想の様相を呈していますけどね(^_^;。
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by gyohm | 2007-01-10 01:06 | マンガ